骨密度は前項のBMDとはでも解説したとおり、ピーク年齢を過ぎると徐々に数値は低下していく傾向にあります。
特に女性は、低下割合が男性と比較すると早く、骨密度の低下が著しく数値として確認されるケースも多くあります。
尚、一般的にその低下割合は
●女性は男性の約2倍程度
の速さで骨密度の減少がなされていくと言われております。
老年期に入ると転倒などによる骨折が多くなりますが、骨折に至るケースの統計では男性よりも女性の方が圧倒的に高い傾向にあるのもその為です。
骨密度が大きく影響を与える骨粗鬆症に関しても、やはり女性の方が発症確率が高くなっております。
男性よりも女性の低下割合が高い原因のひとつして考えられている要因は
●女性ホルモン
の影響が最も大きな要因であると考えられております。
特に女性の場合は
●更年期以後(閉経以後)
の骨密度の低下減少が著しい傾向にあることも確認されております。
更年期障害は閉経を迎えた女性にあわられる特有の幾つかの症状を発症する疾患の総称です。(男性の更年期障害も存在します)
閉経によって
●エストロゲン(女性ホルモン)
の分泌の大幅な減少により、骨密度の低下が加速することがわかってきているのです。
エストロゲンの分泌量の低下が骨密度の数値に影響を与える可能性があることから女性の低下割合が高くなるとの仮説が現在では有力な見解となっております。